時間とお金は無限ではなく、いくら国と都と市から年金と手当をもらっているとはいえ限られた中で自分がやりたいことと達成したことに加えて、困っている人や何かに挑戦している人をサポートするにはどれだけ時間とお金があっても足りないと身をもって感じています。
僕の場合、やりたいことの数が多すぎることに加えて関わっている人が行っていることの数が多いことの中から、全ての人をサポートできるのは不可能である中で優先順位をつけて一つずつ確実にクリアしていきながら、必ずサポートを完成させることを意識して時間を有意義に使う力を身につけて行かなければと考えています。
重度訪問介護を使って、仕事や通勤通学時に介助者(ヘルパー)の力を借りられるように現在の制度を変えていくためには、いろいろな方と繋がって力を貸してもらうことが必要になってくるのと、友達が行っている放課後の子供達の遊び場を継続して欲しいと強く思っているので最低限のお金が必要になってきます。
これまでの書籍や絵本グッズの売り上げの中から一部寄付させていただいたのですが、遊び場で使うハンドメイドのチャンバラの材料費やお菓子などのちょっとしたものが重なっていくと、相当な額になっていくのでもっと活動してお金を集めなければと考えています。
先日のブログに書いた小学校とのオンライン授業の中で気づいたことを書ききれなかったので、僕が気づいたことやハッとさせられたことを書いていきたいと思います。
自己紹介と普段の活動と障害についての説明を一通りした上で、最後に子供達から感想と質問を受ける時間の中である子が、「自分は障害がなくて手足を自由に動かすことができてよかった」といった感想を聞いた時に、同じ言葉を大人から聞いた時にはおそらく感情的にイラッとすると感じました。
改めて授業を終えてその言葉を思い出したときに、確かに自分が自由に手足を動かすことができなかったらすごく嫌な気持ちになることは事実だと思い、言葉ひとつに対して感情的になることは自分の障害のことをネガティブに捉えている証拠で、極端に言えば自分を否定していることにつながるのではと考えさせられました。
僕は先天性の障害者であることも関係しているのかもしれませんが、この例えに限らず子供が感じて発する言葉は大人と違って相手を傷つける反面で事実であるのではと思い、年齢を重ねていくにつれて僕もどこかで相手を傷つけないようにと、本心とは違う言葉を無意識に選んでしまっていると気付かされてすごく勉強になりました。
もちろん、相手のことを思いやる気持ちを持つことは大切で大前提であるとともに、自分の素直な気持ちに蓋をしていい顔をしようとかその場をうまく切り抜けようとしてしまうことは無意識のうちにおこなっていることが多く、本来は思ったことを相手が傷つこうがそのまま言葉にするのが一種の正解なのかなと思いました。
普段大学生や僕より年上の人と関わることが多い中で、僕も無意識のうちに言葉を選んで相手が傷つかずに自分に悪い印象がつかないようにと言葉を選んで、肝心の本音や本心を後回しにして後になって一人でイライラすることが多くなっているのを考えると、自分がどう思われようが思ったことを素直に伝えた方がよい場合が多いと思いました。
この考えはすごく大切なことのはずなのに、生活して年齢を重ねる中でいろいろな人と関わる上で護身術のように無意識に使ってしまっていると考えると、綺麗だった心がだんだんと汚れていくと同時に本音や本心を隠してしまうことから、自分を苦しめているのは他の誰でもない自分自身ではないのかと思いました。
自分がやりたいことは突き通して、やりたくないことは避けても自分が困るだけであって他の人に迷惑をかけても気にしない考えも持っていた方が今よりも楽に生きられて、本当に気を遣うべきところに気を遣って大切な人を思いやる気持ちが育んでいくのではないかと思うと同時に、オフラインではできなくても匿名のネットでは言いたい放題の人が多いのはおかしいと思いました。
僕もついつい自分を守ろうとして、介助者に対して遠慮した言葉を使って伝えた後にモヤモヤした気持ちを抱えながら後悔することが多いので、相手を思いやる気持ちを持った上で自分が思っていることや伝えたいことをしっかりわかりやすい言葉で、相手に届けていくことを意識していけば少しのことでイライラすることが減って良好な関係性を作ることができるのではと思っています。
たった1回のオンライン授業の中の一人の生徒からの言葉で、こんなにも自分の中の考え方が変わることや気づきをもらえることはすごく貴重でよい経験だと感謝しながら、これからの授業の中できっともっと多くの気づきや発見があるのではと思うと、すごく今からワクワクして楽しみで仕方ありません。
重度訪問介護を使って、仕事や通勤通学が可能にしていく取り組みを進めていくためにも仲間を集めることが大切で、6日にヒューマンケア協会へ行ってこれからのことについて話し合う場を設けてもらった中で、すごくポジティブな話し合いができて僕が行おうとしていることは間違ってないと確認することができました。
一人で考えて進めていると、自分の中にある思考や見えている視野の中でしか判断できなくなってくるので、他の人からの思考と視野をいただくことで物事をよりスムーズに進めていくことに繋がっていのと、何よりも個人の力よりも団体や大人数の力があったほうが物事は進みやすいと改めて感じました。
自分の中にあるいらないプライドが邪魔をして物事が進まないのであれば、そんなプライドはとっとと捨てて人からのアドバイスに対して素直に耳を傾けることでたくさんの人の可能性を広げていくことに繋がっていけば、断然そっちの方が良いに決まっていると思いました。
まだまだ時間はこれからたくさんかかって、いろいろな人が関わってくることになればさまざまな障壁や考え方を一つずつ吸収することや超えて行かなければならないと思いますが、障害があっても通勤通学や仕事の時にスムーズな暮らしができるようにと気合を入れていきます。
My Action General producer・Performer Sugiyama.