コトバを交わすことで…。

あっという間にもう少しで2021年も3ヶ月が過ぎていき、新しい年度に変わることで学生は一つ上の学年へ行き、卒業した人は新しい学校や職場での生活が始まる時です。
2020年度・2021年度、そしてこれから新社会人・新しく生まれてくる人たちにとって、僕らがこれまで経験してきたスキルや常識を含め物事に関する固定概念はおそらく通用しないものが多いと僕は考えています。
それは見方を変えれば、僕ら人間が成長できることであると僕は前向きに捉えています。例えば、大人だから…という理屈や考え方は今すぐ自分の中から排除してしていくことで、自分の中に新しい視野・価値観を取り入れていけると思います。
僕のところに来てもらっている介助者は学生が多く、その方たちとの中で特に感じることはネットの普及で国境・時空を簡単に越える現代の中で生きていることは、嫉妬心の意味ではなく本当に羨ましいの一言です。
と同時に、今この瞬間も同じ空の下で人間同士が必要のない争いをして命を落としていることが非常に悲しく、それ以上にそこに対して何の関心や興味を持たない人がいるこの日本は平和ボケしていると心から感じます。
この時代を作れるのは、この時代を生きているキミたちだ。漫画 ONE PIECEの中に出てくる、シルバーズ・レイリーがルフィたちに対して言っているシーンがあります。本当にその通りだと思い、楽しい時代にするのも、つまらない時代にするのも、この瞬間やこの時代を生きている人にしかできないことだと僕は思います。
僕も僕にしかできないことを行って、自分より年下の方からたくさん学びインプットして楽しいことを一緒にクリエイティブしていきたいと思います。

最近になりやっと地上波のニュースでも取り上げられているが、今年の1月後半から続いているミャンマー国内においての反軍事政権デモによってたくさんの人の命が亡くなり、その中でもまだ10代にもなっていない子供まで巻き込まれている。
お恥ずかしいことだが、この反軍事政権デモがなぜ起こったのか・他の国々が介入できない理由が何であるのか僕が勉強不足のためあまり具体的なことは書けないが、Twitterでミャンマーにいる人たちや海外の報道によって映像として人が簡単に死んでいく映像を見ているとものすごく胸が苦しくなる。
日本の政治家も動いてはいるようだが、具体的に争いを止めるアクションができていないと僕は感じている。どこまで介入するべきかは論点の一つとして大きくあるが、僕が強く伝えたいのは将来を担う未来ある子供の命を奪う行為を今すぐにでも止めて欲しい。
もちろん大人は死んでもいいと言っているのではなく、今のミャンマー国内の状況を把握できない子供たちが何の理由もなく亡くなっていくのはあまりにも残酷で、国の中枢を担っている人たちはどう考えているのかと疑問に感じて仕方がない。
日本にいるから関係がない。という理屈や考えは全く通用しないと僕は考えていてSNSを使いミャンマー国外からできることはたくさんあると考えているので、僕も含め1日でもミャンマーにいる方が命を落とさないようにしていくために、このことについて議論を交わしたり自分の考えや思いを発信していかなければならないといけないと考えている。

25日は小学校にて、5年生・4年生との今年度最後の交流授業でした。
4年生とは今年度にオンラインで便利についてというテーマで僕の生活で使える便利なものを子供達がネットを使い調べてくれてプレゼンを受けました。そして直接会うのは4ヶ月ぶりでした。
少ない時間でしたが、直接会って言葉を交わすことでオンラインでは伝わらない雰囲気や僕が顎で車椅子を運転している様子を見てもらい、男の子と校庭で車椅子に乗った僕と一緒に走りました。
当然僕が負けてしまいましたが、一緒に同じ空の下同じ地面の上で一つのことを行うことで何か子供達が感じてくれたらと思いました。
5年生とは今年度3回ほど交流させていただき、今回は特に何をするでもなく僕から子供達に向けて話す時間をいただき、4月から6年生になるにあたって意識して行ってほしいこととして、挨拶・周りの人への感謝の気持ちを言葉にする・小さなことでも目標をもつことを伝えました。
コロナ禍で一昨年に比べれば交流する機会が減ったり、交流する方法が変わったりとしましたが、その中でも子供達を含め僕や先生にとってすごく貴重な経験となった1年間でした。
交流授業をこれまで行わせていただく中で、○年生だからこういったアプローチをすればいいというのは僕の中にはなく、初対面で自己紹介する中で主体性が強い学年なのか、良い意味で空気を読める学年なのかを感じ取って先生方と相談をし交流授業を行わせていただいています。
子供だから…といって中途半端な関わりは一切せず、むしろガチンコで子供達と向き合う中で自分がわからないことは子供達に教えてもらい、子供達が知らないであろうことや生きていく上で必要なことは僕なりの言葉で伝えさせていただいています。
それが僕の中にある、教育の定義なのかもしれません。こういった活動を継続的に行っていくことで明るい未来を作ることに繋がっていくと信じて続けていきます。

 

SNSが発達して情報がすぐに手に入り、連絡を取りたい人と簡単に繋がれることは非常に良いことで僕もその恩恵をたくさん受けています。
でも、文字やオンライン上でのコミュニケーションには限界が定まっていると同時に感じて、直接会って言葉を交わすことには到底及ばないと思います。
そして、直接会うことで相手の仕草や雰囲気などちょっとしたことで相手のことを知ることができるので、教育においてはなるべくオンラインではない方法を取り入れて継続していくことが大事だとすごく感じました。

 

 


My Action General producer・Performer Sugiyama.

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