ここ数日で一気に気温が下がって去年の冬はあまり出ていなかったコンコンと咳がすでに出始めていて、部屋の中を加湿してなるべく喉がやられないように工夫しなければいけないので元々右側の肺と横隔膜が小さい僕にとっては、少し面倒くさいシーズンに入ってきました。
顎で電動車椅子を操作するのでマスクをすると操作がしづらいので外へ出る時もよっぽど人混みの中以外はマスクをせずに、ここ2年くらい過ごして高熱は何回か出たけれどコロナにはかからずに過ごせているので、たまに感じる白い目で見られるのを無視すればなんてことがないです。
それよりも咳が止まらず自分がして欲しい事を介助者に伝えることが出来ない方がとても辛く、一年を通して過ごしやすい時期はほんの一瞬なんだと思うとそれらを大切にしていこうと思って毎日を後悔しないように過ごしていこうと思っています。
いつも交流している小学校に21日に行って、学校周辺を子供達と一緒に歩いてバリアフリーチェックをしました。
子供達は一人一台タブレットを持ちながら歩いて、「ここの曲がり角、鏡もないし壁の高さも杉山さんの目線よりも高いから車が来ても分からない」「ここにも点字ブロックがあって、横断歩道のボタンがセンサーになっている」と気がついた所をタブレットのカメラで撮影したり、僕に「これ不便ですか?」と直接聞いてきたりする子もいて僕も普段何気なく歩いている所にバリアがまだあると気づけて、その日は天気が物凄く良かったこともあって「一旦ここで止まって!」と先頭を歩きながら子供達に伝えている中で、僕でも先生になれるなと感じることが出来ました。
インプルーシブ教育の考えはとても大切で賛成ですが教科書を使って同じ教室で机に向かって行う勉強と、今回のように子供達と一緒に外を歩きながらあーだこうだ言いながらお互いが気がついた事を伝え合う勉強とでは、僕は後者の方が障害者への理解を薦めることに繋がるとこの日改めて感じることが出来ました。
約1時間半のルートを辿って学校へ戻って来て、子供達から感想を聞くと「いつも歩いている通学路の中にもまだまだ不便な所があると思いました」「もっと杉山さんみたいな障害を持っている人が使いやすい街にしていきたいと思いました」といったものが出てきて、この年齢の段階から少しずつバリアフリーだとか障害を持っている人をはじめ色々な人がいるという考えを身につけていくことに繋がると思うので、もっと全国的にこういった取り組みが日常化していけば差別や偏見を少なくしていくことに繋がると感じました。
また僕ら大人にとっても子供たちが持つ視点や考えに触れることが出来るので、自分の考えや価値観をアップデートしていくことにもなるのでその場にいる人にとってwin-winな取り組みであると確信しました。
今回のような授業が出来るのも人との出会いやその繋がりを僕も相手もとても大切にしていることと、授業がある時だけコミュニケーションを交わすことなく普段から何気ないやり取りや学校行事でここに行きました!といったようなやり取りを日常的に意識して行っていることがお互いの信頼と信用を勝ち取ることに繋がっていき、子供達を目の前にして何かを行う際にスムーズに物事が進むことに繋がると僕は思っているので、現在関わらせていただいている先生たちと子供達に心から感謝してこれからも積極的に関係を継続して子供達が社会に出た時に人に優しくなれるように少しでもサポート出来ればと考えてます。
と偉そうなことを書きましたが、一番は子供達と関わっている時に僕が楽しいと感じていることが継続する上での大きなポイントの一つです笑
Facebookとスタエフではお発表したことですが、歌・ポエム・ブログ・Kentaro’s Room・スタエフ・小説・学校訪問といろいろな活動をしている中で、今年の7月くらいから僕の生活を元にした"絵本プロジェクト"をスタートさせています。
絵本に出てくるキャラクターは既に2年前くらいの時点で友達に描いてもらっていて、当初はMy Actionのマスコットキャラとして使っていこうと考えていましたが、それではつまらないし自己満足で終わってしまい何も発展性がないと考えて少し寝かせていました。
ある時に、「杉山さんが介助者に指示を出して生活している様子をもっと伝えた方がいいっすよ」と誰かに言われた事を思い出して、現在交流している小学生をターゲットにして伝えていくにはどういった方法がいいのかと考えた結果、今まで挑戦したことがない事にチャレンジする方が僕にとってもよい経験になると考え"絵本プロジェクト"にしました。
ストーリーは僕が考えて書き、イラストはもともとあるものを元に西野亮廣エンタメ研究所のサロンメンバーさんが僕の考えに賛同していただいてイラスト担当になっていただけることになって、25日含めて2回ほどミーティングを行っていく中でお互いに「せっかく作るのであればバッキバキにクオリティが高いものにしましょう」と共通認識を持って2024年の完成に向かっています。
人から見れば、そんなにたくさんのことを一度にやって一つに絞ればいいのにと思う人がほとんどだと思いますが、僕の中ではそれぞれの表現は別々のものではなく福祉とエンターテイメントという大きなくくりの中で囲っているので先にも書いたように子供達が笑顔になれることや、福祉や僕というツールで少しでも世界を変えていければと思っています。
そのためには8個のプロジェクトを同時に進めていけるくらいの体力や知力を持っていないと夢を叶えることは出来ないと考えています。
My Action General producer・Performer Sugiyama.