「声」に出し続けていくこと…。

今週になり急に温度が上がりなかなか外出が出来ませんでした。真冬もそうですが暑い中介助に来てくれる介助者に対して本当に感謝の気持ちでいっぱいとともに、なるべく「ありがとう!」と声に出して伝えるように心がけています。
29日の午前に気象庁から関東地方で「梅雨明け」したと発表がありました。その2日前から梅雨明けしてたのではないかと思うくらい暑くて、外と電車の中の気温差で身体の体温調整機能がおかしくなりそうでした。
週間天気を見ても、34、35、34と目を疑いたくなるような数字が並んでいます。10月まで暑さは続くそうで去年みたいにダウンしないか心配です。

先週、26日は「津久井やまゆり園障害者殺傷事件」から3年が経ちました。
それについての僕の考えや想いは先週のブログ・今週のBurning Talkの中で書いたり話したりしていますので、ぜひ読んでもらったり聴いてもらったりしてもらいたいです。
ただ1つ言えるのは、19人の人が亡くなったのではなく、抵抗できない19人の障害者が亡くなった事件だということです。
27日には、JR浦和駅前で歩笑夢(ぽえむ)のみなさんが月1回行っているやまゆり園障害者殺傷事件を風化させないことを目的に「19の軌跡わすれちゃいけない」街頭アピールに参加させてもらいました。
天気予報では台風が関東地方を直撃する可能性がと言っていましたが、当日は台風の面影を感じられないくらい強い日差しの中で無事に行えました。

街頭アピールの中のMCでもお話させてもらいましたが、障害者・健常者と分けている時点で僕はこういった事件は無くならないと考えています。
今回の参議院選で重度障害を持った人が議員になったことで、議会中に介助者を付けることを認めるかという議論になりました。結果はどうであれ「自分たちにとって必要」だと声を上げることで少しずつですが変わっていくと思います。
歩笑夢の皆さんが行っている街頭アピールも同じで、通りすがりの方が少しでも足を止めていただいて歌声やMCに耳を傾けていただけることが社会を変える第1歩になっていくと思います。
僕はやまゆり園障害者殺傷事件を起こした植松氏に対して思うのは、彼が真正面から障害者と向き合ったことがあるのか、同じように障害を持った僕らを真正面から向き合う機会を作るべきだと思います。
確かに無抵抗の人を殺したことはどんな理由があろうとも正当化されません。でも未然に防ぐ可能性はたくさんあります。施設の職員であった植松氏が事件を起こすまでに至る中で抱いていた想いを周りにいた人や利用者は聞いていたのか。こう書いてしまうと植松氏を擁護しているように受け止められるかもしれませんがそうではありません。
僕も含めこれを読んでいただいてる皆さんも、もしかしたら植松氏サイドになっていたかもしれません。またこれから同じような事件を起こさないためにも、コミュニケーションが絶対的に必要になってくると思います。

あと28日にJR橋本駅近辺で行われた、やまゆり園障害者殺傷事件に関連したイベントがあり参加しようと思いましたが結局やめました。
なぜかというと、会場の目の前まで行ったときに感じられた雰囲気がどこかホンモノではないと僕は察しました。
内容を聞いてないので否定するつもりはありませんが、どこか一過性のイベントが少なくともあることは確実だと思います。本当に心からその事件を通してみんなで共生社会を作っていくにはどうしたら良いのか。を考えるものもあればそうでないものもあります。
少なくともやまゆり園障害者殺傷事件においては、抵抗できない19人の障害を持った人の命が失われてしまったものです。それに対し自分たちの利益や名誉のために利用することは絶対にしてはならないと思います。
こうした人たちが増えることで、歩笑夢のメンバーやMy Action Kentaro Sugiyamaのように本当に心から障害者や社会的弱者と言われる人達のことを想って、声に出し行動している人達の存在が消されてしまう可能性があると思いました。
表現の自由・発言の自由は誰に対しても憲法上で守られているので、それをストップさせられる権利は当然僕にも無い上誰でも持っていません。
しかし相手の立場や、伝えたい思いや考えを自分の中で整理して声に出して欲しいと思います。

 

 


My Action General producer・Performer Sugiyama.

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