貫く意思と受け止める心…。

あっという間に6月も1週間が経ってしまい、19日には2019年初の楽曲となる、杉山健太郎 From My Actionとして「小さくて広い世界」が発売されます。
この曲をレコーディングしたのは、4月上旬でそれから曲のミックス作業や曲紹介文の作成やジャケット作成など、今回もいろいろな方にサポートしてもらいながら完成した曲になっています。
アルバム My Burning Musicの時もそうでしたが、できる限りレコーディングからジャケット作成まで妥協はしていません。
それがどこまで作品を聴いてくれる方に届くのかはわかりませんが、中途半端なものは作りたく無いという意思は貫いていますので、「小さくて広い世界」ぜひ聴いてください。

Facebookにも投稿していますが、今年の10月以降の重度訪問介護の時間数が、現在744時間支給されているのが653時間に下げられてしまい月91時間のマイナスになってしまいます。
前回のブログでも書いたように去年の夏までは働いていました。勤務時間中は職場介助という制度があり、勤務中に発生する介助者への時給は勤務している職場と各市町村が負担してくれていました。
ですが僕が離職してから職場や市町村で負担していた91時間分の重度訪問介護の時間数が今年の10月からは、施設で暮らすなり91時間分の自己負担金を支払って(月約10万)介助者を派遣してもらうかのどちらかになります。
当然のことながら僕は、施設で暮らすのではなく、地域で744時間の重度訪問介護を支給してもらい地域生活したいと思っています。

各市町村によって財源があって、その中から福祉課・道路課・税理課などそれぞれの課で必要なお金を割り振っていると思います。
5月27日に僕から市役所の福祉課に、重度訪問介護の時間数のことで相談があるので直接お会いしてお話をしたい。という内容の電話をし後日福祉課のワーカーから日程の連絡をもらえることになっていました。
そして、6月3日に福祉課のワーカーから連絡をいただき「6月5日の13時に時間を作りました。」とお電話をもらいました。
そしてその電話の中で、「ただ市役所に来ていただいても、杉山さんのご期待には添えません。」と言われたのです。僕はその電話を切った後にすごく怒りが込み上げてきました。
なぜかというと、まだ顔を見て話したこともない相手に対して突き放すような言い方をする神経、そして僕の方から市役所へ行くというスタンスを取っているのにも関わらずさも、こちらが上のようなものの言い方に憤りを感じました。
仮に何度か直接顔を合わせてお互いの中で信頼・信用そういった関係があった上での言葉であればまだ納得できるのですが、あまりにも無神経で幼稚な考えを持っていて安易に発言している浅はかさは福祉課の職員としてという前に、人として取るべき行動なのかと思いました。
重度訪問介護の時間数を伸ばす伸ばさないの話しをする前に、このワーカーは市民からの税金で給料をもらっていて障害者という社会で人の手を借りて生きていく機会が多い立場の人を相手にしているという、感覚が気薄になっていると思いました。

あまりにも自分の中で怒りが収まらなかったのと、ワーカーの電話対応を振り返って考えるときに障害者差別解消法・差別禁止条例に即していないと感じたのと、先にも書いたように職員としての行動ではないと考え、八王子市役所人事課に連絡を入れ講義をしました。
その電話をいれた同じ日の夕方に福祉課の課長から謝罪の電話がありました。僕は謝罪をして欲しいわけではなくそのワーカーだけの発言や行動によって、福祉課全体のイメージがマイナスになってしまうということと、本当に切に困って相談をしている人に対して、「来ていただいても、ご期待には添えません。」と顔が見えない電話で言ってしまうところが問題だと感じていますと伝えました。
正直、この内容をブログに書くことが正しいのか・僕にとってマイナスになるのではと思いましたが、こういった実態があるということを知っていただければと思い書きました。
ワーカーの方も日々の業務で忙しく余裕がなかったのかもしれません。ですが、自分の意思で公務員になってどこの課に配置されるのかもギリギリまで知らされないなかで、一人一人と向き合う姿勢を持て!という方が酷なのかもしれません。
けれど、周りや上司がしっかりサポートすれば改善できることだと思います。
大事なのは、相手を想い合える心を持てるかどうか、だと想います。

最後に、僕は絶対に10月以降も重度訪問介護時間数を744時間支給してもらえるように交渉していきます。
その交渉における意味や意義は決して自分の生活を守るだけではなく、もしここで744時間から653時間に削られて交渉に負けてしまうと、僕の介助で生活を成り立たせている介助者や今後障害を持って地域で生活する人のためにならないと思っています。
更に言えば、ワーカーに対しても貫く意思があることを一緒に感じてもらう機会になると考えています。
他人事ということは存在しない。みんな同じ空の下で生活している以上は相手のことを思いやり理解し合うことが大事だと思います。


My Action General producer・Performer Sugiyama.

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