芯があれば必ず…。

先週の体調不良は何だったのかというくらい、今週は気候も先週に比べて安定して気持ちが良い日が続いて、ほぼ毎日どこかしらに外出出来て、体調も良くなっていろいろと行動したり人と会ったりとAction出来た1週間でした。
介助者にNujabesという日本のトラックメーカーを教えてもらい、YouTubeで聴いた上でとても聴きやすく気に入り早速iTunesでDLしました。
すでに亡くなっているのですが、曲調が単調でいろいろなアーティストがボーカルとして彼が作った曲に参加しています。久しぶりに新しいアーティストを知れて介助者に感謝しています。
みなさんも良かったら聴いてみてください。

さて、今週のBurning Talkはお聴きいただいたでしょうか。
「オンラインとオフラインについて」というテーマでお送りし、SNSやAI技術が発達して生活が随分と楽になってきたというメリットとともに、コミュニケーション能力が気薄になりつつあると感じます。
実際僕の生活においても、このブログを書く上でパソコンやネットはもちろん、SNSが無ければ生活が成り立たなくなってしまう可能性が高いです。
情報を得たり発信する場面だけでは無く、僕は外出するときに電動車椅子を使っていて、顎で車椅子を操作しています。道を歩いているとたまに「どこで操作しているんですか?」と聞かれるくらい、車椅子を操作する=手を使って行うものというイメージがあります。
顎で操作できる車椅子があるのは、紛れもなく技術の進化のコミットだと思っています。

 

最近ニュースやテレビやラジオでよく言われるのが、AIが人間を支配する時代=シンギュラリティが訪れるのかそうでないのかという話があります。
わかりやすく言うと、映画 ターミネーターで描かれている世界観。ある日、機械と人間間で争いが起こり機械(スカイネット)が人間を殺し始めるというストーリーで、現実的にはいくらなんでもAIによる殺人はほぼ無い(皆無では無い)と思いますが、実際に今の社会でもあと20年くらい後には人間が行ってる仕事の8割はAIが代わって行ってくれると言われています。
それでは、パソコン・スマホ・電動車椅子がある現代社会からタイムスリップしたとして今のテクノロジー技術が無い社会に戻って生活ができるのか。そもそも戻りたいと思うのかと聞かれたときに僕はNO!!です。

 

そのNO!!の理由について説明します。
簡単なところで言えば、電動車椅子で自分が行きたい所へいき見たい景色を見たり会いたい人に会うことが出来るからです。電動車椅子を使って約18年です。その恩恵はとても素晴らしいもので憧れのアーティストに会ったり、言語が違う国へ行けたりと今の僕の思考や行動には無くてはならないものです。
また電動車椅子があることで、家族と一緒に外出する際(あまり無いですが)も顎で操作できる車椅子に乗っているので、車椅子を押してもらう必要が無く結果的に家族にとっても良い方向に働いています。
パソコン・スマホにおいては、それらがあるおかげで自分が伝えたいことや相手に届けられたり、調べ物をする際も図書館などへ行く必要性が低くなります。特に身体が動かない僕にとっては身体の一部になっています。
しかしながら、簡単に物事を調べることにより思考力が衰えていっているのは確かです。少し時間を割いて自分の頭で考えたり計算をすればよいことでも、すぐにパソコン・スマホを頼ってしまいます。

 

僕が考える、絶対に人間がAIに負けないことについて説明します。
僕は毎日3人の介助者が生活をサポートしてくれています。当然夜間に水分補給やトイレや体勢を変えたりするので24時間体制です。
20歳〜33歳までの13年間の介助者にサポートしてもらっての生活を続ける中で、AIに勝つ手段を僕なりに見つけました。
それは…コミュニケーション力です。いくらAIといっても相手の雰囲気を感じ取ることは絶対にできないと僕は思っています。
数学のように決まった方程式があってその先には答えがあるという分野においては人間よりもAIのほうが勝ると思うので存分に頼って良いと思います。ですが、いろいろな年代や性格の人と話すことが多い僕の経験から言うと、創造性や相手を思う力においてはAIよりも人間の方が勝ると僕は言い切れます。
それを大前提として、これからのAI社会でどう人間が活躍するかについては、クリエイティブ(創造性)の力を伸ばしていかなければいけないと思います。
極端に言えば、作曲家・芸術家・料理人
といった本来人間が持っている五感および六感を揺さぶるエモーショナリティの職業においては人間にしか理解できずこなせないと思います。
そういった意味では、障害者や病気を持った人=Peformerはこれから社会において必要とされると僕は感じています。

 

いつどのような時代や環境においても、自分という芯を持っていればAI技術に使われることは無いのと、社会においての自分の立ち位置および役割がブレないで保っていられると思いました。
そんな1週間でした笑
新曲 小さくて広い世界が6月19日にリリース予定です。いつものようにAmazonやiTunes Storeでお求めになりますので、6月19日に聴いてください。

 

 


My Action General producer・Performer Sugiyama.

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